今このページを見てる方は、おそらくロボット教室に興味を持ってる方だと思います。ただし、わからないことがいっぱいで、何から手を付けていいのやら…とお手上げ状態ではないでしょうか?
その気持ち凄くわかります。僕も最初は同じでしたから。そこで、初めてロボット教室を検討している方向けに、おそらく気になってるだろう点について、説明したいと思います。
- ロボット教室ってどういう習い事なの?
- ロボット教室は何を基準に選べばいいの?
- ロボット教室は都会じゃなくても見つかるの?
です。ぜひ、参考にしてください。
ロボット教室ってどういう習い事なの?
正直言うと、「ロボット教室」という言葉を初めて聞いたとき、全くピンときませんでした。いったい、何をするところなんだろう?何が学べるんだろう?と、頭の中ははてなだらけでした。
きっと、今このページを見ているあなたも同じような気持ちなんじゃないかな、と思っています。
でも安心してください。ロボット教室は全く難しい習いごとではないです。それどころか、とてもおもしろい習いごとです。子どももちろん、大人だって楽しめてしまうでしょう。
みなさんの不安や疑問を払拭できるように、なるたけわかりやすく解説していきたいと思います。
ロボット教室でやること
みなさんが1番気になってること、謎なことは、「ロボット教室では具体的に何をやるのか」ではないでしょうか?
一言でいうと「ロボットを作る」だけです。それ以上でもそれ以下でもありません。
「ロボットを作るだけなの?何のため?何が身につくの?」
そんな声がたくさん聞こえてきそうです。というか、僕自身が「ロボット作って何がおもしろいの?何の意味があるの?」と思っていました。
実は、このロボット作り、非常に奥が深い学びになっているのです。その辺りをもう少しだけ詳しく解説しましょう。
ロボット教室で学べること、身につくこと
先ほども説明したとおり、ロボット教室はロボットを作るだけの習いごとです。1回の授業は60分~90分程で、ひたすらロボットを組み立てます。
さて、たったそれだけで、何が学べる・身につくと思いますか?
ずばり、「思考力」です。つまり「考える力」です。もっと言えば「全ての学習の基盤となる思考力」といっても過言ではないでしょう。
「ロボットを作るだけで思考力が身につくの?
学習の基盤だなんて大げさすぎるのでは?」
そうですよね、僕自身も同じように考えていました。
ですが、実際に自分の息子を通わせてみて、自分自身も(プライベートで)ロボット制作をしてみて、決して大げさな表現ではない、と確かな実感を持っています。
それくらい自信をもっておすすめできるのがロボット教室なのです。
ロボット教室で思考力が身につく理由とは
どうしてロボットを作るだけで思考力が身につくのか。この答えは簡単です。
ロボットは考えて作らないと完成しないからです。
実際のロボット作りは以下のようなプロセスで進めます。
作りたいロボットの完成形を想像する
⇩
必要な部材を集めて組み立てる
⇩
出来上がったロボットを動かしてみる
⇩
思った通りに動かなければ、どこが間違っていたのかを確かめる
⇩
間違っていた箇所まで戻り、作り直す
⇩⇧繰り返す
再度動かしてみて、確認する
以上の工程を経て、ロボットは完成します。
これだけでは想像しづらいと思いますので、少し解説を入れますね。
作りたいロボットをの完成形を想像する
最初の内はテキストが渡されます。テキストには、ロボットの完成図が載っています。まずはこれをよく見て、同じものを作ります。
レベルアップしてくると、自分の作りたいロボットを作れるようになるので、その時は頭の中で念入りにイメージするのが重要となってきます。
必要であれば、紙に書きます。(計画)
必要な部材を集めて組み立てる
テキストには、イラストと説明書が付いています。付いていますが、見るだけでは理解できません。文章をよく読んで、どのブロックを使うのか、それがどこに/何に使われるのかを考えながら必要な部材を揃えます。
一通り揃ったら、説明書を読みながら組み上げていきます。(実行)
「説明書が読めない」方っていますよね。うちの嫁もそのタイプです。僕は比較的苦手ではないのですが、その謎が少しだけわかりました。
僕が子どもの頃に好きだったのは、プラモデルやミニ四駆を組み立てることでした。無意識ではありますが「説明書を読む」という力をこの時に身につけていたのです。
出来上がったロボットを動かしてみる
ロボットが出来上がったら、実際に動かしてみます。小さい子ども(未就学児)が扱うロボットは、電池とスイッチ式のものがほとんどですが、十分です。
この時、先生が見本として見せてくれたものやテキストに書かれているものと違う動きをしたり、そもそも全然動かなかったりします。これは、途中の組み立てが間違っていたからです。
思った通りに動かなければ、どこが間違っていたのかを確かめる
一発で完璧に仕上がることはなかなかないので、失敗して大丈夫です。むしろ失敗するほうが、たくさん練習できるので良いことだとも言えるでしょう。
出来上がったロボットをよく観察して、どこが間違っているか検討を付けます。
間違っていた箇所まで戻り、作り直す
間違っていた箇所がわかったら、そこまで戻ります。わからなければ、説明書を見ながらひとつずつバラしていってもいいでしょう。
そうして、何がどう間違っていたのかを自分の手と目と頭で確かめながら、再度ロボットを作り直します。(改善)
再度動かしてみて、確認する(完成)
作り直したロボットをもう一度動かしてみます。ちゃんと動けば完成です。まだダメなら、再度確認します。
ちゃんと出来上がるまで、何度も繰り返していきます。(反復)
「ロボットを作る」と言っても、実はこんな複雑な思考のプロセスがあるのです。ただ漠然と「ロボットを作るだけ」と考えていましたが、全然そんなことありませんよね。
これはまさに学習の素地そのものと言えるでしょう。
「何か新しい問題に出くわした時に、その解を自分の頭で考え、解決する力」は、他の分野においても共通して必要なスキルです。
ロボット作りは常に「なぜだろう?」の連続です。まだまだ小さな子どもですから、電気や回路を理解することなんてできません。それでも、自分なりに定義を考え、自分なりの答えを探していく。
答えを見つけ出すまでには、たくさんの失敗と成功を繰り返していくことでしょう。そうして確かな経験を積んでいくことができるのです。
このようにして答えを導くプロセス、考え方を「プログラミング的思考」と言います。
これこそロボット教室で身につけることができる力です。
「子どもはそんな複雑なこと考えてないでしょ?
大人がそう思うだけで、実際子どもは遊んでるだけでは?」
そうなんです。まったく同じことを僕は先生に言っています。
初めて行った体験教室で、僕も同じ言葉を先生にぶつけました。ですが、その先生に言われてはっとしたのが、先ほどメモ書きした『プラモデル』の話に繋がるのですが。
「子どもは確かにわかっていないかもしれない。それでも、確かに学び、身につけてしまうものなのです」
何を隠そう、自分自身が子供の頃に体験していたというわけです。
実際に、僕の子どももそのことを体感しているようでした。通い始めこそ「楽しい」「おもしろい」といった感想しか持ちませんでしたが、徐々に家での会話も変わっていきました。
ものつくりの楽しさはもちろんですが、自分が手を加えることでロボットに影響を与えることを不思議に思う気持ちと興味深い感情が入り乱れたような、大人顔負けの表情をするようになっていきました。
過度な期待は良くないと思いますが、日に日に成長していく子どもを見ることができるのは、親としてこの上なくうれしいですよね。
さて、ロボット教室で行うこと、学べるもの、身につくことについては、なんとなく理解できましたでしょうか。
続いては、ロボット教室の選び方についてです。今では全国各地に様々なロボット教室があります。それぞれの特色や違いなど、どこのロボット教室を選べばいいのかについて説明します。
ロボット教室は何を基準に選べばいいの?
ロボット教室の歴史は意外と古く、おそらく日本で初めてロボット教室なるものが開かれたのは2000年頃かと思われます。当時は非常に珍しく、けれどあまり注目を浴びることはありませんでした。
ところが、2020年から小学校にプログラミング授業が導入されることが決まったことをきっかけにロボット教室への注目度が一気に高まり、全国各地にものすごい速さでロボット教室ができています。
その数、実に3,000教室を超えました。これはドコモショップより多いことになります。
こうなってくると心配事は1つだけです。どこのロボット教室を選べばいいのかがわからない、ということです。
例えば、水泳やピアノ、サッカーやそろばんといった、なんとなくわかる、自分もやっていたような習いごとであれば、どこの教室が良さそうなのか自分で調べたり、友達に聞いたりして、納得できる教室を選ぶことができます。
ただし、ロボット教室は違います。これまでなかったものですし、もちろん自分が行ったこともありません。そうすると、何を基準に選べばいいのかよくわからないのではないでしょうか。
そこで、いくつも体験教室に行って、とことん調べた僕が、ロボット教室選びのコツを紹介したいと思います。
大手が運営するロボット教室と個人塾のオリジナル
ロボット教室には大きく分けて2種類あります。大手が運営する教室と個人塾オリジナルの教室です。
大手が運営するロボット教室は直営店とFC(フランチャイズ)店があります。
FCでやられてるところのほとんどは、パソコン教室や塾を運営しているところがロボット教室を併用する形をとっています。
図にするとこのようになります。
大手の直営とFCでは大きな差がないと思って大丈夫です。
さて、大手と個人、どっちが良いかと言うと、正直に現時点では大手のロボット教室を選んだほうが無難だと考えます。理由は至ってシンプルで、実績と信頼によるノウハウの差です。
2000年からロボット教室としての文化が始まっているとは言え、業界的にはまだまだ発展途上です。これが、いわゆる学習塾であれば、大手には大手の、個人塾には個人塾の良さがあると思います。
僕自身も個人塾出身ですが、大手の学習軸に通っていた子たちに勝ってたと思うところはあっても、負けていたと思ったことは一度もありません。
ただし、それはあくまで学習塾の話。学習塾ともなれば歴史も古く、インターネットを使えばたくさんの情報が出てきます。下手をすると、ノウハウだって拾ってくることが可能でしょう。参考書の類いも書店へ行けば数えきれない程並んでいます。
ところがロボット教室は違います。そもそもロボットを扱える人材が限られており、教える側も教わる側も経験者が非常に少ないのが現状です。
そんな手探りの業界において、ぽっと出の個人塾オリジナル教室では「ちゃんと教えられるの?」「途中でなくなったりしないか?」といった不安が拭い去れないのが本音でしょう。
その点、大手は違います。資金力を活かし全国各地で教室を開き、多くの実績を集めることができています。また、講師向けの講習があったり、サポート窓口が設けられているので、教える側のスキルも常に向上しています。加えて、テキストやロボットといった子どもたちが触れる物も随時改善を行える強みがあります。
特に、親御さん自身がロボットやプログラミングに詳しくないようであれば尚さらです。まずは無難に大手のロボット教室を選ぶ方が良いでしょう。
ロボットはレンタルより購入する方が良い
ロボット教室で使うロボットは、レンタル(教室のを使う)のところと購入のところがあります。どちらにもメリットはあるのですが、長期的に考えれば購入できる教室を選ぶべきだと考えます。
レンタルのメリット
- 初期費用が安く抑えられる
- 家に持ち帰って壊したり、部品をなくしたりする心配がない
- 保管、処分に困らない
レンタルのデメリット
- 毎月のレンタル料が必要(年間で見ると高くなる)
- 家で遊べない(予習、復習ができない)
購入のメリット
- 毎月のレンタル料が不要
- 家でも繰り返し学べる
購入のデメリット
- 初期費用が高くなりやすい
- 家に持ち帰って壊したり、部品をなくしたりするかもしれない
- 保管、処分に困る場合がある
レンタルと購入では、それぞれメリットとデメリットがあります。これらをふまえた上で、僕は購入できるロボット教室を選ぶべきだと考えています。
理由は簡単で、思いっきり使い込むことができるからです。
せっかく通うのであれば、月に数回だけの授業でしかロボットに触れられないのは残念としか言えません。それに、どうせレンタル料を払うくらいであれば、いっそ買ってあげたほうが子どもも喜びます。
壊したり、部品をなくすというのもリスクというより、責任感を持たせる教育に繋がると我が家では考えました。最悪壊したり、部品をなくしてしまったら、買ってあげれば良いんです(我が家では「お年玉から~なんて言って脅してました(笑)」)。
サッカーを習わすのに、ボールやスパイクをレンタルしませんし、レンタル品なんて嫌でしょう。子ども心ながら「自分の物」というのは非常にうれしいことで、より励むのに繋がるはずです。
というわけで、ロボットが購入できる教室をなるたけ選んであげると良いでしょう。
体験教室に参加して雰囲気を知る
必ず行って欲しいのが体験教室です。これは絶対に外せません。体験授業はほとんどの教室で開かれています。やっていないところの方が少ないくらいです。
基本的に無料ですが、有料のところも稀にあります。
我が家もいくつかの教室で体験授業に参加しましたが、いくつも行って正解だったと心から思います。やはり、親にとっても子どもにとっても当たり外れがあるからです。
それは先生の良さ悪さでもあり、授業の内容でもあり、教室そのものの雰囲気でもあります。こういった肌で感じる情報は、実際に行ってみないとわかりません。インターネットで手に入る情報には限界があります。
また、ロボット教室の中には、同じ会社が運営していても、違う教室であれば無料で体験授業に参加できる場合もあります。例えば最大手のヒューマンアカデミーがそれで、我が家もヒューマンアカデミーだけでも3つの教室の体験授業に参加しました。
家からの距離も重要ではありましたが、どの教室でも通えなくない場所にあったので、ひとまず全部行ってみましたが、やはり行って良かったと思いますね。
同じヒューマンアカデミーであれば、もちろん扱う教材やテキストは一緒なのですが、先生の個性や授業の進め方には若干の違いがありました。それこそ、とても嫌な教室もありました。何が嫌かと言われると言葉にしづらいのですが、いわゆる雰囲気が変でした。実はその教室が1番近かったので、できればそこへ通わせてあげたかったのですが、さすがにやめておきました。
我が家が最終的に選んだ教室の決め手となったのは先生でした。
2番目に行ったヒューマンアカデミーの教室の先生が、とても感じの良い方でした。説明もわかりやすく、大人から見ても安心して任せられるな、と思いました。子どもも楽しそうに懐いており、「絶対ここが良い!」とせがまれたのもあって決めましたね。結果的に大正解だったので満足しています。
このように、良いことも悪いこともよくわかるので、体験教室は必ず行くべきだと思います。
百聞は一見にしかず。
色々調べたり、人から聞く前に、試しに一度体験教室に行ってみる。子どもが興味を持ったら、それから調べてみる。という順序もアリだと思っています。
僕の周りにもそういう人たちはたくさんいて、本当のところは何が正解だって言い切れない部分はありますよね。
- 大手が運営する教室
- ロボットが購入できる教室
- 体験授業に参加できる教室
この3点を意識して、ロボット教室を比較すると良いと思いますよ。
それでは最後に、みなさんの自宅から通えるロボット教室を探してみましょう。
ロボット教室は都会じゃなくても見つかるの?
先程も少しふれましたが、今でも全国に3,000以上のロボット教室があります。やはり、東京・横浜を中心とした関東圏や、大阪、神戸、福岡、名古屋といった大都市に集中しているのが現状です。
ですが、ここ1,2年で他の地方都市にも一気に広がりをみせています。特にヒューマンアカデミー社とアーテック社のFC(フランチャイズ)加盟店が物凄く増えてきています。
これらのFC加盟店は、学習塾やパソコン教室がほとんどです。特にパソコン教室ですと、イオンなどの大手スーパーに入ってることが多いです。そこがロボット教室も開くようになっているのです。
このように、探してみると意外と簡単に見つかる可能性は十分に高いでしょう。
念のため、実際にロボット教室を探す(決める)際の手順を説明しておきます。
- 自宅から通える距離にあるロボット教室を探す
- 料金や体験教室の有無などを調べる
- 体験教室に参加してみる
この3ステップで調べていくといいでしょう。
体験教室を予約して参加してみる
ある程度の目星がついたら、体験教室を予約して参加してみましょう。わざわざ電話しなくてもスマホやパソコンから簡単に予約できます。5分もかかりません。
体験教室は、実際の授業と同じロボットを使ったり、授業と同じような進め方をしてくれるところがほとんどです。
教室の雰囲気、先生の良し悪し、子どもが楽しそうにしてるかどうか、といったことに注目してあげるといいですね。
また、保護者向けには、入会する場合の料金説明などをしてくれる教室もあります。この時間を使って、気になってることを全部ぶつけても良いでしょう。
教室によっては、少し勧誘が強いところもあるかもしれませんが、逆を言えばそういう教室には通わせない方が良いということもわかるでしょう。
このように、自宅から通える教室を探して、料金などを調べて、体験教室に行ってみる、というのがロボット教室選びの王道パターンです。
特に体験教室は有用性が高いです。散々調べたけど実際に行ってみたら違った、子どもが全然興味持たなかった、といったことが一発でわかります。色々悩んだり、調べる前に、まず行ってみるというのも1つの方法かもしれませんね。
最後におさらいをして終わります。
初めてのロボット教室で失敗しない心得3か条
- 思考力を身につける習いごとであると認識する
- なるたけ大手が運営する教室を選ぶ
- 実際に体験授業に参加してみる
以上の3つを意識してロボット教室を選ぶと絶対に失敗しないでしょう。大切な子どもにとって、最適なロボット教室を選んであげてくださいね。
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